こんにちは、ふじみや です。
以前、マインクラフトのサーバーの立て方についてご説明をした際に、VPSについて少しだけ触れました。
検索でも「マインクラフト サーバー」のように調べると様々なレンタルサーバーやVPSについて出てきますが、その違いなんてわかんないという方も多いのではないかと思います。
私も違いをよく分かっていませんでしたが、AWSに触れたりブログ用にレンタルサーバーを借りたりすることで、ようやくその違いが実感できました。
そこで、今回はレンタルサーバーとVPSの違いについてご説明をするとともに、オススメのサービスをご紹介します。
レンタルサーバーとVPS
それでは、まずは「レンタルサーバー」と「VPS」って何が違うの?ということからご説明をしていきます。
レンタルサーバーとは
レンタルサーバーは、サーバーを保有している人からその一部または全部を借りるというものです。ホスティングサービス と言ったりもします。
また、1台のサーバーを複数の人でシェアすることを 共用サーバー、1台のサーバーを独占することを 専用サーバー といい、両者の違いのイメージは図の通りです。。
共用サーバー は複数人でシェアをしますので料金はリーズナブルなものとなりますが、その代わり誰かがサーバーに重たい負荷をかけると他の人にまでその影響が及び、利用者全員が「サーバーが重い」と感じることになります。
他方、専用サーバー では1台のサーバーを独占していることから他の人の利用状況にサーバーのパフォーマンスは左右されませんが、その分料金が高くなってしまいます。
なお、レンタルサーバーでは、基本的にはOSなどの利用環境は既にセットアップされており、ユーザーはレンタル後すぐに利用可能な状態となっています。また、OSやセキュリティのアップデートはレンタル業者側が行いますので、ユーザーはサーバーの維持管理についてリソースを割く必要はありません。
そのため、基本的にはユーザーはサーバーの管理者権限を有していませんので、ソフトウェアのインストールなどが制限されることになります(Linuxであれば sudo コマンドを利用することができません。)。
VPSとは
VPS とは Virtual Private Server(仮想専用サーバー)の略で、1台の物理サーバーを複数人でシェアをするところまでは 共用サーバー と変わらないのですが、サーバーにVMwareなどの仮想化ソフトウェアを導入することで利用者それぞれがあたかも専用サーバーを利用しているかのようにしているものです。
VPSではユーザーが管理者権限を持っていることから、ソフトウェアのインストールを含め自由に利用環境を整えることが可能です。他方、OSやセキュリティのアップデートなどのサーバー管理はユーザー自身で行う必要があるため、レンタルサーバーに比べると運用に知識やスキルが求められます。
レンタルサーバーとVPSの比較
レンタルサーバーとVPSを比較すると以下のようになります。
共用サーバー | 専用サーバー | VPS | |
---|---|---|---|
コスト | 低 | 高 | 中 |
カスタマイズ性 | 低 | 高 | 高 |
スペック | 低 | 高 | 中~高 |
管理 | 業者 | ユーザー | ユーザー |
どういう使い方をするかによって、利用するサービスが異なってきます。
大まかには以下のような場合分けになるかと思いますので、ご参考ください。
共用サーバー
- 個人ブログ作成
- 小規模サイト
VPS
- サイト運営
- ゲームサーバー
専用サーバー
- 企業用サイト
- 大規模サイト
おすすめのサービス紹介
さて、ここまででレンタルサーバーとVPSの違いや、どういったときにどちらを利用すればよいのかざっくりとでもご理解をいただけたのではないかと思います。
ここからは個人的にオススメする運営者をご紹介しますので、ご利用検討時のご参考にしてください。
レンタルサーバー
まずはレンタルサーバーについてご紹介します。このブログをご覧になられている方は個人の方が多いだろうとの推測のもと、共用サーバー にサービスを絞ってご紹介します。
正直なところ、サービス自体には大きな差異はないかと思いますので、サービスの料金だけでなく体験利用で管理画面の見やすさやログインの際のセキュリティ(二段階認証の有無等)を確認してから、ご自身が一番使いやすそうなものを選びましょう。
エックスサーバー
このブログはもともとAWSのLightsailを使用していましたが、にわか知識では管理が難しかったこともあり、エックスサーバーに移転しています(その後、同じ会社が運営する シン・レンタルサーバーに移転しました。)。
実際の使い勝手としては、サーバーの管理パネルも分かりやすく、また各種設定も数クリックで完了するなど、IT初心者でも利用しやすいよう工夫されています。また、ログインの際に二段階認証を設定できるのでセキュリティを高くできることもポイントです。
ロリポップ!
このブログをエックスサーバーに移転させる前には、ロリポップ!も体験利用をしてみました。
エックスサーバーであればサーバー契約時に xsrv.jp といったドメインが付与されますが、ロリポップ!では lolipop.jp 以外にも様々なドメインが準備されており、申し込み時にはランダムに付与されます。
私は体験利用をした際に、全て lolipop.jp のドメインが付与されているものかと思いメモを取らず、また申込時のメールアドレスを誤って登録してしまったがために、利用初日からサポートにお世話になりました。
ちなみに、サポートとはメールでやり取りし、メール送信後24時間以内には返信がくるなどタイムリーなやり取りができていました。
VPS
次に VPS についてご紹介をします。
このブログではAWSを使ったマインクラフトのサーバーの立ち上げ方について記事にしていることもあり、比較がしやすいよう、マインクラフトのマルチプレイが簡単に遊べるサービスを提供している事業者を選定しました。
ConoHa VPS
ConoHa VPSはマインクラフトのサーバー構築を自動で出来る点が特徴です。そのため、VPS契約後にSSH接続して、Javaをインストールして、といった作業なくJava版であろうと統合版であろうとすぐに遊べるのは魅力的ですよね。
料金的には、VPS割引きっぷ という長期利用割引プランを利用すればリーズナブル(例:メモリ2GBを12か月利用にすると1か月あたり530円)ですが、長期利用が前提ではない場合には割高(同様のプランで1か月あたり1,848円)のように思えます。
他方、私が過去記事でご紹介しているようなJava版と統合版のクロスプレイをしたい場合などは、サーバーソフトの導入が改めて必要だと考えられますので、その点はご注意ください。
Kagoya Cloud VPS
カゴヤ・ジャパンが提供するKagoya Cloud VPS も有名なサービスで、1日単位での課金と月上限金額が定められているのが特徴です。とはいえ、インスタンスを停止中は課金をされるみたいですので、基本的には月上限金額が適用されると見て問題ないでしょう。
料金的には、メモリ2GBであれば月上限660円となっており、長期利用割引を適用したConoHa VPSよりも高めですが、それでも十分コストパフォーマンスに優れています。
まとめ
今回はレンタルサーバーとVPSの違いについて簡単にご説明するとともに、オススメのサービスについてご紹介しました。
個人的にはAWSのVPSに相当するLightsailからレンタルサーバーにブログを移管したことで管理負荷が大きく減少し、加えて料金プランもUSD建から円建になり円安の状況で割高となることも避けられたと思っています。
また、私の場合には当てはまりませんが、AWSのEC2は従量課金制ですのでゲームのマルチサーバーとして使うのであれば、遊ぶ時間や必要とするスペックによっては今回ご紹介したサービスのほうがコストパフォーマンスが優れていると言えるでしょう。
皆さんもご自身の知識や経験と、何がしたいかという目的から適切なサービスを選ぶようにしましょう。
それではまた。
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